14 Feb 2013
漕ぐ範囲は大きくはありませんが、目標が大きなツアーを請け負いました。
コンセプトは「岸から5メートル」です。
滋賀の吉田さん(女性)はこれまでに各地のアウトフィッターのサポートを受けながら近畿圏の海と川を漕いできました。
地元の琵琶湖を一周。琵琶湖からは瀬田川〜宇治川〜淀川と下って大阪湾まで出ました。
紀伊半島の西側はこれまでに関空から串本の付近まで漕いでいます。
2009年には熊野海道エクスペディションに参加して、熊野川から伊勢までの紀伊半島東海岸を漕ぎました。
今回依頼されたツアー内容は、熊野海道エクスペディションのときにはショートカットして見られなかった幾つもの湾をくまなく見て回ることです。
ゆっくりとしたペースで岸から目標5メートルの距離で湾の中のひとつひとつの入江まで全て入り、川があれば行ける所まで遡ります。
この近辺は真っ直ぐな海岸線ではなく、奥行きもあって枝分かれの多いリアス式の地形なので、すごい回数が必要です。
特に英虞湾は湾口から奥まで行くだけでも10キロ以上もあって、海岸線はシダの葉のようです。
すでに数回実施しましたが、地図で見るとほとんど進んでいません!
英虞湾の他にも、的矢湾、五ヶ所湾、贄浦、方座浦・・・まだまだ続きます。
このツアーを企画された吉田さんは定年を過ぎていて、足も丈夫ではありません。
でもご本人は誰でもカヤックが楽しめるということをもっと大勢の方に知ってもらえたら嬉しいと言われています。
(このブログでは通常はお客さんの個人名を載せていません)
今回のプロジェクトにはとてもやりがいを感じています。
吉田さんのライフワークのお手伝いができることはもちろんですが、
普段から漕いでいる所でも岸にもっと近づくだけで発見があることをさっそく再認識しています。
なお、不定期で天気のよい平日に行っております。
ご興味がある方は是非ご参加ください。