algaforest sea Kayak trips & courses シーカヤック スクール&ツアー アルガフォレスト

第5回知床シーカヤックシンポジウム 6/28-7/4

20100802-blog_100730_1.jpg
シンポジウムが終わってからだいぶ時間が経ってしまいました。


恐縮なことに今年も主催者の新谷さんからゲストとしてお招き頂きました。
今回、僕に与えられた話のテーマは「ナンセンとアムンセン」でした。
昨年のテーマは「現代シーカヤックの課題」でした。
これは新谷さんの発案によるタイトルでしたが、僕はそのような壮大な題材について話すことはできません。
苦しんで考えた結果思いついた内容は以下のようなものでした。
現代シーカヤックの課題:
1、カヤックの原点は北方の海であることを忘れない
2、カヤックを使って探検を行った先人たちのことを知っておく
そこで、先人の一番の例として僕はノルウェーの探検家フリチョフ・ナンセンについての話をしましたが、
今年はその続きとして、ナンセンに深く関連するアムンセンを中心とする内容となりました。
僕はまとまった話をするのは得意ではありませんが、いざやってみたら意外にうまくできたという感触がありました。
ただ、持っていった絵本にだいぶ助けられました。絵本の流れをそのまま使って、それに注釈を加えるといった進め方でした。
そして自分の言葉を使うと緊張するので、研究発表をする小学生になりきったところ話しがしやすかったです。
はじめての試みでしたが、今後も使えそうです。
でも考えてみると、ナンセンはカヤックを使った探検を行っているので、カヤッカーである僕が語ってもまだ許される余地は
ありますが、アムンセンとなると僕にはまったく経験が足りません。
ナンセンやアムンセン、そしてスコットのことに非常な関心を持っているというだけです。
しいて言えば、北極圏で何度か漕いだことがあるだけです。
「僕は南極に行ったこともなければ、これからも行く予定はありません」という切り出しで話しははじまりました。
自分が最も好きなテーマではありますが、極地については全くの素人である僕に今回のような機会を与えてもらえたことを
有り難く思います。
また、探検や冒険について語り合うことが自然な知床が僕は好きです。
20100802-blog_100725_2.jpg
我々の列に割り込んでヒグマが泳いでいます(左側)。
毎回見るのでいつの間にかヒグマに慣れてしまいましたが、
こういう場所は他にはないとあらためて思いました。
20100802-blog_100725_3.jpg
出し風で恐れられるルシャの谷に近づくところです。
まだ無風です。
20100802-blog_100725_4.jpg
ルシャにさしかかって、急に風が吹き出しました。
地形の影響でここまで風の強さが変わる場所は他に知りません。
後ろを漕いでいるのはレインドッグの野川君。
いつもの旅の仲間です。
彼も今回のゲストのひとりでした。
知床を一緒に漕げてよかったです。

関連記事